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誂京染め(あつらえきょうぞめ)着物のすすめ

オーダー着物を仕立てる方法の一つとして、誂京染めというものがあります。きものは染め替えができるのをご存知なかったという人もいるかと思いますが、古い着物をほどいて、反物のように一枚につなぎ合わせます。それを脱色し、染め直すのです。誂京染めはその名の通り、誂直しますので、寸法もぴったり色柄も自分好みの着物を手に入れることができるのです。

染めの本場京都の友禅染めの技術を生かした「メイド・イン・京都」の着物のオートクチュールといえます。市販の着物は、売れ筋商品の同色同柄をたくさん作るため、色柄サイズなど自分とぴったりの着物が見つからない場合があります。好みの生地を選び、好みの色柄に染めることで、自分にぴったり合った着物を作ることが出来ます。また、タンスに眠る古い着物を染め替えてリフォームすることが出来ます。一度色を抜き地色を染め替えたり、色柄をアレンジしたりなどすることで、訪問着→色留袖→黒留袖、色無地→小紋など、リニューアルしていつまでも着こなすことが出来ます。(ただし白大島など、場合によって誂京染めに対応出来ない着物もあります。)

シミや汚れ、色褪せなどもケアするので、おろしたての着物を味わうことが出来ます。既製品と違い採寸してから染めるため、柄の位置も変更でき自分の体型にぴったり合った仕上がりに出来ます。誂えると高くつくのではとの印象があかもしれませんが、誂京染めでは、中間問屋を省いて複雑と言われる着物の流通経路をシンプルにすることで、不要なコストを省いています。工場へ直接染め出しがされるので、生地代、染代、仕立代のみで合理的・経済的で良心的な価格です。